陝西省の魅力

Date:2016-04-07 14:42

 

陝西省の概況:

陝西省は中国の内陸部、黄河の中流に位置し、東は山西省、河南省、西は寧夏回族自治区、甘粛省、南は四川省、重慶市、湖北省、北は内モンゴルと隣接し、中国の東部、中部、西北、南西を貫く重要な位置にあります。総面積は2058万平方キロです。南北の長さは870キロ、東西の幅は200キロから500キロあり、西から東へ傾く南北に長く東西に狭い地形となっています。中国南北気候の重要な境界線である秦嶺山脈が全省を横切っています。省内には長江水系と黄河水系の二つの水系があり、主な黄河水系としては渭河、涇河、洛河、延河、無定河、主な長江水系には漢江、丹江、嘉陵江などがあります。また、中国国土の中心点は、陝西省泾陽県の永楽鎮にあります。

陝西省は10の省直轄市と楊凌農業高新技術産業区によって構成され、3つの県級の市、80の県、23の区を管轄しています。北山と秦嶺山脈は北から南に、陝西省を陜西北部黄土高原、関中平原、秦巴山区の3つの自然地域に分けています。陝西省は3つの気候帯にまたがるため、南北の気候差が大きく、南部地区は北亜熱帯気候、関中と北部の大部分は暖温帯気候、北部の長城沿線は中温帯気候となっています。北部の黄土高原は省総面積の約45%を占め、牧畜業が発達し、石炭、石油と天然ガスの埋蔵量も豊富です。関中平原は省総面積の19%を占めており、地勢はなだらかで交通網も発達しています。産物も豊富にとれ、経済も発展し、穀物と食用油の生産高と国民総生産が全省の3分の2を占めているので、全省の精華の地“八百里秦川”と呼ばれています。南部の秦巴山区は省総面積の約36%を占めています。秦巴山区は林業の特産品の宝庫で、漢江盆地は土地が肥え、物産が豊富です。

陝西省の歴史は長く、民族文化は世界に知れわたり、中国古人類と中華民族文化の重要な発祥地の一つです。1963年に発見された“藍田原人”は今から約80万年前の原始人で、また、1953年に発見された西安半坡遺跡は、今から約6、7千年前の母系氏族共同体の村落の一つです。陝西省は中華古代文化を育んだ揺りかごであり、半坡人は最も早く農業生産をはじめた部族の一つです。

陝西省は西周時代から新しい歴史発展時期に入りました。周時代には相前後して文字の記述が現れたり、青銅器を鋳造したり、中国の最も早い暦法も産まれました。また、秦の阿房宮、秦の始皇帝陵、漢の陽陵、乾陵などはいずれも奥深い陝西古代文化を証明しています。その内、すでに発掘された秦の始皇帝兵馬俑坑は巨大な地下彫刻・塑像の芸術宝庫が展示され、当時の素晴らしい芸術レベルを反映しており、我が国の文化史における輝かしい一ページとなっています。

陝西省は中国歴史上、数多くの王朝が政治、経済、文化の中心として都を置き、歴史上都が置かれた時間が最も長い省です。伝えによると、紀元前2000年以上前に、中華民族の祖先といわれる黄帝と炎帝の二人は、陝西で活動をしていたと言われています。また、紀元前12世紀の末からは、相前後して西周、秦、前漢、新莽、後漢、西晋、前趙、前秦、後秦、西魏、北周、隋、唐など13の王朝と斉、大順など二つの農民の政権が長安あるいは長安付近で都を定めました。期間は総計すると1072年に達します。その他、西夏は陝北の靖辺に都を定めました。中でも輝かしい歴史を持つ周、秦、漢、唐は中華民族の歴史の誇りであり、更に陝西の歴史の誇りでもあります。陝西は中華民族のために、輝かしい歴史文明を創造し、たくさんの貴重な文化財を残しました。

陝西省は、中華民族の歴史文明を最も早く世界に発信した地域であると同時に、我が国で対外開放が最も早い地域の一つでもありました。約3000年あまりに前から、陝西長安は数多くの国家と政治経済などの方面で交流をしていました。有名な“シルクロード”はまさに長安を起点にしています。両漢の時期からは、長安を中心にして、南アジア、西アジア、ヨーロッパの各国と政治、経済、文化交流を行っていました。

陝西省は近代の中国革命の聖地で、中国人の生存、繁栄、さらには人類の歴史文明のために特有な貢献をしました。1935年10月19日、中国共産党に指導された中国工農紅軍の長征は陝西省北部の呉起鎮に到着し、それから、中国共産党党中央は陝西省北部で13年間戦いました。延安は中国革命の聖地となり、中国共産党はこの地で全国の抗日戦争と解放戦争を指導しました。

陝西省は45の民族がおり、2007年の総人口は3748万、そのうち漢族は総人口の99.4%を占めています。陝西省は科学技術に長け、人材が豊富なところで、全省には大学が76校あり、毎年22万人近い学生を募集し、在学中の学生数は約73万人にのぼります。

陝西省には専門の技術者が100数万人いて、科学技術分野では最高峰とされている中国科学院と中国工学院のアカデミー会員が50人います。

陝西省は資源が豊富で、中国において鉱物資源豊かな省の1つで、数多くの鉱物が全国上位を占めています。2006年末現在、全省で発見されている鉱物は138種にのぼり、すでに93種の鉱物は埋蔵量が明らかになっており、鉱山区は680箇所あります。埋蔵量全国3位が27種類、5位が39種類、10位が57種類があります。また、経済の発展にかかせない15種類の重要な鉱物のうち、塩鉱、水泥灰岩は全国トップです。

陝西省の生態条件は多様で、植生の種類が非常に多いです。陝北の草原は牧畜業が発展するための良好な条件を持ちあわせ、現在林地面積は593万ヘクタールあり、森林被覆率は28.8%です。秦嶺と巴山は“生物の遺伝子の倉庫”と呼ばれており、野生の種子植物が3754種あまりあり、全国の約10%を占め、稀少植物は30種、薬用植物は800種近くあります。経済作物資源は良好な開発の価値があります。野生の貴重動物も多く、その中でも稀少動物が80種あり、パンダ、キンシコウ、ターキン、トキなど16種の動物は国家の一級保護動物に指定されています。